景気動向指数で、騒がしい経済を客観的に読み解く!
2025.09.12
物価高騰、株価の乱高下、トランプ関税…。2025年の経済は何かと騒がしい状況が続いています。日本では景気を測る重要な指標のひとつとして「景気動向指数(CI)」が活用されています。これは「先行指数」「一致指数」「遅行指数」の3種類で構成され、毎月内閣府から発表されています。
先行指数は、今後の景気の方向性を示すもので、東証株価指数(TOPIX)や新規求人数などが代表的。株価は人々の期待や不安を先取りし実態経済に先行して動く傾向にあります。
一致指数は、現在の景気の状態を表し、有効求人倍率、鉱工業生産指数、営業利益などが代表的です。6月時点では輸出や生産が好調で、下げ止まりの兆しが見られました。
遅行指数は、景気変動の影響が遅れて現れる指標で、消費者物価指数(CPI)や家計消費支出などがあります。物価は景気上昇の後に上がる傾向があります。

出典:景気動向指数(長期系列)/内閣府
景気は感情で動くといわれます。しかし、短期的なニュースに一喜一憂しないためにも、客観的な数字で、経済の流れを把握することも重要です。
投資のリスクは敵ではない。上手に付き合うことが大切!
「投資は怖い。元本が減ったらどうしよう…。」そう考える方は少なくありません。しかし、投資の世界でいう「リスク」とは、単に元本が割れること、損すること、ではありません。本来の意味は、価格の変動幅や将来の不確実性を指します。例えば、株式は短期的に大きく値動きします。1年で+20%になることもあれば、−15%になることもあります。この変動幅そのものがリスクです。逆に、金利0.3%の定期預金に預ければ、1年後、99.9%の確率で0.3%の利子を受け取ることができます。つまり、定期預金はリスクが極めて低い一方、リターンも小さくなるわけです。また、リスクは資産分散で抑えることができます。株式、債券、不動産、コモディティ(商品)など値動きの異なる資産に分けて持つことで、お互いのブレ幅が相殺され、資産全体のブレ幅(=リスク)を小さくすることができます。
リスクは必ずしも悪いものではありません。リスクがあるからこそ高いリターンを得られる可能性があり、リスクが低いほど期待できるリターンも小さくなります。大切なのは、リスクを正しく理解し、自分の許容範囲に合わせて投資商品や配分を決めることです。
投資を始めるときは、「いくら増えるか」だけではなく「どれくらいのブレに耐えられるか」を考えることが重要です。リスクを敵とせず、付き合い方を学ぶことが、安定した資産形成への第一歩となります。

編集後記
9月に入り暦上では秋になりましたが、暑い日が続いています。日差しもとても強いので、日中はまだまだ秋の景色とはかけ離れていますが、夜になると、秋の虫の声が聞こえてくるようになりました。日出や日没の時間も少しずつ変わってきています。暑さは残るものの、自然界では少しずつ秋の景色へと移ろいでいるようです。
