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第4回社長ブログ「インフレは悪者?」

2023.09.22

第4回社長ブログ「インフレは悪者?」

連休で東京駅に行ったときのことです。駅にはたくさんの人が溢れていました。僕はその時、経済活動の復活を感じました。

というのも、新型コロナウイルス蔓延により緊急事態宣言が発令されたていたときは新幹線に乗っても、一車両に一人しか乗っていない。ということが多々あったからです。

 

今、物価が上がっていることが騒がれていますが、それって悪いことなのでしょうか?

 

これまでの日本経済を振り返ってみると、

日本はバブルが崩壊からコロナ禍まで約30年間デフレの状態でした。そのため経済活動が鈍くなっていたうえに、コロナ禍の3年間が経済低迷に拍車をかけました。

 

デフレの状態、デフレーションとは、物価が継続的に下落している経済現象のことです。

企業は物やサービスの値段を上げられず、儲からない状態となります。

そうすると、なんとかして利益をだそうとこれまでより質の悪い材料を仕入れて、加工し、安く販売します。安いと利益が出ないので大量に販売することもデフレ下の特徴です。

例えば、100円均一やファストファッションが流行りましたね。

 

デフレが続くと会社が儲からないので社員の給料は上がらず、正規雇用よりも給与が安い派遣社員やアルバイト雇用が多くなります。

 

反対にインフレーションとは、物価が継続的に上昇していく経済現象のことです。

消費者の立場からみると、よくないことのように思えるかもしれませんが、企業はちゃんと仕入れたものを、利益をのせて販売することができます。利益を出すことができるので、社員にもちゃんと給料を払うことができます。

 

会社がしっかり利益を出すことで経済は成長していきます。

インフレはネガティブなイメージで捉えられることがありますが、経済全体でみるとポジティブなことなのです。

 

コロナ収束後、経済が動いて活発になり、物価上昇も伴いました。

コロナが落ち着いたことと、ロシアとウクライナの戦争の影響で、世界的に原材料が値上がりしている今、値上げは仕方ないと思う空気感が漂っています。

 

質が悪いものを安く仕入れて安く売ってきたけど、もうこれ以上安く販売できない。

人件費を減らすために社員を減らしていたけど、社員もこれ以上減らすことができない。

このままの状態が続けば会社がつぶれるか値上げするしかない。

会社経営を続けるには値上げするしかない。

他社も値上げしているのでみんなと同じように値上げすれば怖くない。

 

このように値上げが容認されているような空気感が漂っていったのです。

こうなると物価がどんどん上がっていくから、今のうちに買わなきゃ。という心理になっていきます。

 

経済をはかる指標の一つとして日経平均株価があります。

日経平均株価とは、日本を代表する大企業の株価の値動きを示したものです。

 

日経平均株価の推移を見てみましょう。

 

コロナショック前 2020年2月14日では 23,687円

コロナ収束時 2022年12月30日では 26,094円

コロナ収束後 2023年8月31日では 32,619円

 

これまでの日経平均最高値は、バブル期の1989年12月29日 38,915円 です。

実は今、バブルの頃の値にせまってきているのです。

 

アメリカ経済でみるとどうでしょうか。

アメリカ株式市場の全体的な値動きを示す代表的な指数、NYダウは、

日本が日経平均株価の最高値を付けた時期 2,728ドル

2023年9月14日時点で 34,575ドル。

この間で約13倍になっています。

 

アメリカの株価が13倍になっていたこの34年間、日本はバブル時の高値を越すことはできていません。

株価は上がらず、銀行にお金を預けていても、利息もほとんどつかない状態でした。

 

日本の預貯金でお金が増えない中、資産運用を行うことで資産が10倍になっていたなら、あなたはどちらがよかったと思いますか?

 

日本は今インフレの状態にありますが、これから先のことは誰にもわかりません。

先が不透明だからこそ、自分の身は自分で守らないといけません。

 

だからこそライフプランを行ったうえでの、資産運用をおすすめしています。

少しでも早く始めることができれば、それだけ資産形成ができる可能性は広がります。

 

インフレは経済にとってプラスであること。しかし、これから先は不透明なため、自身での備えが大切なことをお伝えしました。

これを読んで、少しでも、将来のために今できることをしたい。と感じ実践してくれる人がいたら嬉しいなと思います。

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