新たな家族を迎えるための住宅資金 資金計画とマネートレーニング
2020.07.14
住宅資金セミナーにご参加いただいたお客様から相談依頼をうけました。近々初めてのお子様が産まれる予定で、住宅の購入を検討されているようです。住宅の具体的な予算は決めておらず、わからないため相談されたいということです。
住宅購入にむけての不安
詳しく話を伺うと、現在はご主人の実家が一時的に空いているためそこに住まわれているそうです。そのため住宅費がかからなかった期間で奥様の給与をほぼ貯金し、1年間で大きく貯蓄できていました。ただし今後も貯蓄を継続できるかは、これから奥様が産休・育休をとられること、新たに住宅資金と子育てにかかる費用が必要になるためわかりません。
また購入する物件をマンションか戸建てにするか悩まれていました。尋ねた不動産会社からはマンションの場合は管理費がかかるため毎月の希望返済額にプラス3万円の支出が必要であるといわれたそうです。
物件価格が同じであれば戸建ては管理費、修繕積立費、駐車場代がかかりませんので月々の支払いは安くなります。しかし、火災保険料は高くなり、修繕積立はなくとも修繕にむけての準備は家計で用意しなければなりません。
住宅購入にむけての資金計画
住宅資金を検討する前に家族にとって必要な資金計画をたてなければなりません。ライフプランしてみたところ、万が一の保障の準備が不十分な点、子供の学費、老後資金の準備が必要であることがわかりました。それらの問題をクリアにしたところで住宅購入にかけていい費用が明確になります。それぞれに必要な保障や資産運用のご提案をしました。
そのうえで住宅購入費用に5000万円かけることができることがはっきりとしました。
支出増対策マネートレーニング
これまで家計簿はつけていませんでした。共働きのため、それぞれの財布で管理しています。生活費は食費が高い自覚があるようでした。昼はお弁当、自宅での食事は総菜も買っていて、外食の回数も多いようです。子供が産まれた後の生活は想像できないということでした。
今後は住宅ローンや将来にむけての準備で出費がふえるため、支出をコントロールするためのマネートレーニングを行っていく必要があります。お客様と相談し、これからの収支内訳の方向性を明確にしました。
継続的な見守りサービス
目標を定めただけでは今後お客様がその内容にむけて実際に行動を変化していけるのかわかりません。今後の家計サポートと、実際に住宅を購入される際のサポートをしていくためFP顧問サービスを選択されました。定期的に進歩状況を確認しながら住宅購入とマネートレーニングを見守っていきます。