医大進学のためのライフプランニング | FP法人 ライフデザイン

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医大進学のためのライフプランニング

2021.11.16

家計
医大進学のためのライフプランニング

今回は横浜市に住む30代ご夫婦からのご相談です。

ご夫婦ともにご職業はお医者さんです。

二人いらっしゃるお子さんをお医者さんにするために学費の準備をされたいとのご相談でした。

医科大学は学費が高額になることから、お子さんの教育費をどう準備していくかということを中心にライフプランニングをすることになりました。

 

医大進学に必要なお金

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仕事で忙しかったご夫婦はこれまで家計管理はばらばらで、お互いの預金残高も知らない状態でした。

それではお子さんの将来にむけて効率よくお金の準備をしていくことができません。

まずは家計簿アプリを導入し家計を一本化してもらいました。

お医者さんになるためには医大に通うことになりますが、国公立ではなく私立大学であった場合の学費は高額になります。

私立医科系大学に6年間通った場合、それだけで3000万円以上のお金がかかります。(出所:私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査結果)

小学校から大学まで一貫して私立に通わせた場合は5000万円近くのお金が必要になります。(出所:厚生労働省 地域児童福祉事業等調査結果の概況 過去10年間の平均~2020年平均)

この費用には塾代は含まれていませんので、塾代は別に必要です。ご家庭によっては月20万円くらいかかることもあります。

通う大学が自宅から離れている場合は子どもへの生活費仕送り金として月10万円程度かかるでしょう。

こちらの家庭はご夫婦揃ってお医者さんなので、収入は夫婦合算で2000万円以上あります。それでも二人のお子さんの教育費5000万円×2人分=1億円を準備するには早いうちから計画的に教育費を貯めていかなければなりません。

 

大学病院独自の奨学金制度

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教育費が手元資金では足りないからお金を借りようと思っても一般家庭のようにはいきません。

なぜならば、多くが利用している日本学生支援機構の奨学金制度は収入要件があり、収入が高い家庭は制度を利用することができないからです。

ご夫婦の収入から奨学金制度は利用できませんので、大学病院が独自に行っている奨学金制度をご案内しました。

制度によっては卒業後にその大学病院で働くなどの条件を満たせば奨学金の返還義務もなくなります。

そのようなお話をしたところ奥様が「私も(大学病院独自の)奨学金を利用させていただき、全額免除となりました。」とのことで、奨学金に対して前向きであり、理解がありました。

大学病院独自の奨学金制度を利用する方向で教育費を準備していくことにしました。

親御さんが大学病院に勤めている場合、その大学に自分の子どもを通わせると学費が割引になるという大学独自の割引制度もあるようです。

このような割引制度や、大学独自の奨学金制度を利用することができれば家計はなんとかもちこたえることができそうです。

 

老後資金の準備

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教育資金計画の見通しがたったところで次の問題は老後資金です。

現時点で貯金が2000万円としっかりとできています。

それだけのお金を預金に預けていても現在の金利では増えていかないので運用していくことにしました。

半分の1000万円を運用にまわしてその運用益も見込めば老後もマイナスにはなりません。

プランニング後は家計の不安がなくなり安心して仕事ができて二人のお子さんの成長を楽しみにしていけると嬉しいお声をいただきました。

コロナ禍であったことから相談中の面談はすべてオンラインで行いましたが、その点も好都合であったと喜んでいただけました。

幼い子どもの世話を自宅でしながら相談できるオンライン面談のほうが、店頭での相談よりも都合のいい場合が多いようです。

 

早めの準備が大切

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今回のケースのようにご夫婦が高収入であったとしても、私立医科大学に通うことになれば多額の学費が必要で、かなりの負担です。

これまでもお医者さん家計の見直しをさせていただく機会が多くありました。

お医者さんの家計は

①高収入である

②無駄遣いが少ない

この2点が共通した特徴となっています。

それはなぜか二つの理由が考えられます。

一つは、お医者さんは忙しくお金を使う時間がない。

二つめは、子どもを医者にするために教育費に莫大なお金がかかり贅沢をする余裕がない。という理由です。

今回のケースでは大学が貸し出してくれる奨学金を使うことで教育費の部分を乗り越えることができましたが、お子さんにより多くの選択肢を準備するためにはさらに多額のお金が必要です。

何歳の時に生まれたお子さまなのか、どのような道を歩んでいって欲しいのか、お子さまは何人欲しいのかなどによっても準備する期間や金額は様々です。これをすれば大丈夫という共通の答えがあるわけでもありません。

家庭の将来が明るくなるように万全な準備をするためにも早め早めの準備にとりかかっていきたいものですね。

 

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