独身女性の漠然とした今後への不安・リスク対策と資産運用
2022.01.18
名古屋市在住・20代の女性が相談にこられました。
まだ結婚はされておらず、会社勤めをされています。
なんとなく貯まっていた貯金をどうしようかと、積み立てNISAやiDeCoなどを検討中のようです。
今後のことについては特に心配はしておらず、どうにかなるだろうと思ってはいるものの、どうにもならなかった場合に対しての漠然とした不安があるようです。
どんなライフプランでも起こりうるリスク
結婚、マイホーム購入、出産、育児など今後起こりうるライフイベントは数多く考えらえます。
多くの選択肢があるにもかかわらず特定の状況についてのみシミュレーションをするのはご自身の生き方の選択肢を狭めかねないということでライフプランニングはせずに、どのようなライフプランになったとしても起こりうる今後のリスク対策と資産運用について主に考えていくことにしました。
今後起こりうるリスクとして考えられることが二つありました。
一つは病気やけがにより働けなくなり収入が途絶えるリスクです。
病気やけがで会社を休職した場合は傷病手当が1年6か月もらえますが、その後は途絶えてしまいます。
介護状態や重い疾患を患い、治療に専念しなければならず働けなくなった場合に備えてある程度の収入が見込める保障が必要です。
もう一つのリスクは物価が上昇した場合のリスクです。
物価上昇率の推移をみるとこれまでの昭和40年から令和元年までの54年間で物価が4.2倍となっています(出所:日本銀行「教えて!にちぎん」)。
そして、現在国の政策も物価上昇率目標を2.0%に掲げています。
今後物価が2.0%上がった場合に備えて物価上昇に強い資産を持っておくことも大事なことです。
物価上昇に強い金融資産とは主に株式や外貨建て資産のことを指します。
リスクを補う手段
働けなくなった場合のリスク、物価上昇した場合のリスク、この2点のリスクを補いながら資産を運用して増やしていける生命保険をご提案しました。
もし生活習慣病など治療が長期化する可能性がある病気になった場合に、その後の保険料支払いが免除される特約をつけることもご提案しました。
このことにより収入が途絶えて保険料が払えなくなった場合は保険会社が代わりに保険料を払い続けてくれることとなります。
保険料の運用は保険会社が物価上昇に強い資産で運用をしてくれます。
運用したお金の一部を途中で使いたいと思った場合は何度でも一部引き出すことができます。
お金の一部を一時金として引き出して治療費として使い、残りはまた運用することも可能です。
目的を叶えるための資産運用
当初は積み立てNISAやiDeCoなどが気になっていたこの女性にこの保険をすすめたのには理由があります。
資産運用手段を選ぶ際にまず考えていただきたいことは、手段をどうするのかということではなく、目的は何かという事です。
手段から選ぼうとすると選択肢が多すぎますし、目的を見失いがちです。
そうではなく投資の目的から考えると選ぶべき手段がみえてきます。
運用を単に手段としてではなく、目的を叶えるための手段と捉えていただき、ご自身にとって最適な方法を選んでいただきたいということをお伝えしました。
このご提案により、「こんな方法があったとは知らなかった、知ることができてよかった。
これでみえない不安に悩まずにすみます。」と女性に笑顔になっていただくことができました。